りぃだあのブログ
鳥山明先生
2週間近く前の話になってしまいますが、『Dr.スランプ』や『ドラゴンボール』などの代表作で知られる鳥山明先生が急性硬膜下血腫で亡くなられたことが公表されました。
自分に限らず我々世代のほとんどは上記の漫画以外にも『ドラゴンクエスト』などのゲームキャラクターであったり、鳥山先生の絵を見て育ってきていますから、ある意味「そこにあることが普通」な絵たちで、それらがもう今後は更新されることがないという現実に直面して呆然としています。
改めて経歴を見て、長期連載と呼べる作品は実は上記の2作品しかないことに驚きました(短編や読み切りは多く描かれていますが)が、それだけ濃い~2作品であるとも言えます。
今のような「リモート勤務」という概念がカケラもなかった時代に地元の名古屋(というか清須?)で仕事を続け、原稿は小牧空港(=県営名古屋空港)から送っていたという、自分のような愛知県民からすると地元を大事にしてくれる姿勢が大好きでしたし、「ニコチャン大王」というおそらく世界初(?)の「名古屋弁を話す宇宙人」にはとても愛着を感じていました(^^)
「面倒くさがり」で有名な反面、イラストを描かせると特にメカニック関係はものすごく緻密に描かれていたりするギャップが印象的で、また悟空の顔に象徴されるように「シンプルな線で描かれているから模倣も簡単かと思いきや、意外とそっくりにならない」という奥深さも持ち合わせていたイメージです。
そんな鳥山先生が描いたイラストで自分が最も衝撃を受けたのは
ファミコンソフト『クロノ・トリガー』です。
うまく言い表せませんが、この世界観が一番先生の好みに近かったのかな?と思ったりしたものです。
手塚治虫先生や赤塚不二夫先生といったいわゆる「トキワ荘世代」が『マンガを文化に引き上げた功労者』だと自分は思っていますが、それで言えば鳥山先生は『マンガをCultureに引き上げた功労者』ではないか?と思うのです。
鳥山明先生のご冥福を、心よりお祈り申し上げます。